小児科・アレルギー科
中耳炎
中耳炎とは
中耳炎は、鼓膜の中に細菌が入り炎症が起こる病気です。2歳までのお子さまによくみられます。風邪がきっかけになることが多く、こんな時は中耳炎の疑いがあります。
- しきりに耳を触る
- なかなか熱が下がらない
- 不機嫌でよく泣く
特に保育園や幼稚園に通い始めた時期は、お友達から風邪をもらいやすく、
中耳炎にかかりやすいです。
中耳炎は小児科と耳鼻科どちらに行けばいいの?
中耳炎は小児科で診察が可能です。
こどもの中耳炎は風邪をきっかけにかかることが多く、発熱や咳を伴う場合は特に小児科での受診がおすすめです。
また、前後の病歴から総合的に判断することも可能ですので、まずは小児科を受診しましょう。
症状が重い場合や繰り返し発症している場合は耳鼻咽喉科への紹介も行います。
なぜこどもに中耳炎が多いの?
こどもが中耳炎にかかりやすいのは、成長途中のこどもの耳が大人に比べて耳管が広く水平で短いため、細菌が侵入しやすい形をしているためです。成長していくにつれて耳の構造も大人に近づき中耳炎にかかりにくくなります。
大人の耳
子供の耳
中耳炎の症状と受診について
症状について
代表的な中耳炎の症状にはこのようなものがあります。
- 耳の痛み
- 耳だれ
- 耳の詰まり感
- 発熱
- 機嫌が悪い
- 粘り気のある黄色い鼻水が出る
- 風邪がきっかけで症状が出始めた
お子さまが痛みを訴えたり、泣き止まない場合も中耳炎になっている可能性があります。
このようなときは受診しましょう
- 風邪の治療を受けていたが、耳をしきりに触る、痛がる、発熱が長引いている。
- 自分で耳を触って気にしている。
- 機嫌が悪く、ぐずる、泣き止まない。
中耳炎の予防と登園・登校について
予防について
こどもは風邪から中耳炎や副鼻腔炎を発症しやすいです。
風邪を早めに治療することで中耳炎を予防することにもつながりますので、早めに受診ください。
登園・登校について
うつるものではありませんので登園や登校に問題はありませんが、熱があったり咳が出たりする場合は自宅で療養することも検討しましょう。自宅でのお風呂は問題ありませんがプールの授業や習い事は完治するまでお休みすることをおすすめします。